まえがき
蓬莱竜太
「モダン論」である。
雰囲気でつけたタイトルではあるが、要はモダンの過去の作品を
一つ一つふりかえりながら色々な過去を再検証してみようという試
み、雑文、エッセイである。
過去を振り返るということは一見後ろ向きな行為として言われが
ちだが、そんなことはない。だって過去からしか学べないよね。未
来という時間は存在してないし、今は今だし、だから過去を検証す
ることしか、過去から学ぶしか人は出来ないよね。それを振り返る
なと言われたら、じゃあ馬鹿でいいんだな、俺がどんだけ学ばない
人間で鼻たれ坊主みたいにヘラヘラしていても、そっちのほうが前
向きだとお前言うんだな、と言いたくなる。自分の芝居でもよくあ
るのだが、千秋楽が終わってしばらく経って検証すると、うわっ!
え!うそでしょ!という演出方法や台詞を思いついたりする。また、
色々な経験をするうちにあの方法じゃだめなんだよ!!と過去の作
品に突然あんぐりー(これ、あんぐりと怒りのアングリー二つ掛か
ってますよ)してしまい、せめてあのシーンを今、今やり直させて
!と思ったりもする。過去は変えることが出来ないというルールが
あるから、やはり汚点であるとか消したい記憶は自分をいつまでも
追いかけてくる。追いかけてくるから学ぶんだと、思う。
なんだか固い「まえがき」になってしまったが、気楽に書くつも
りなので、気楽に読んでね♡
仕事の隙間で、息抜き、気分転換、自己弁護、自己擁護、自分応
援歌として書くので面白さは保証の限りではないが、こういう企画
は暖かいまなざしが何より必要だと思う。ヨロシクお願いします。
まえがき 蓬莱竜太
平
成
二
十
五
年
五
月
某
日
、
自
宅
に
て