HOME > next stage > しがらみ紋次郎(仮)2020公演中止のお知らせ


必ず、何かは

この度、今秋から冬にかけて予定していた劇団公演、新作時代劇「しがらみ紋次郎(仮)」の企画を、新型のコロナの影響を考慮し、見直すことになりました。
この企画は去年から立ち上がったもので、なんとプレイハウスにて上演を決行し、更には全国 6 カ所を巡業するという挑戦的な、実験的な、少し無謀な、だけどそういう機会があるならやってしまおうという、どこかお祭り的企画でした。今年になり皆様周知のように新型コロナが世界を一変させました。劇団としてやろうとしていることが、世界の状況とそぐわなくなったと判断し、一度「しがらみ紋次郎(仮)」の企画自体を白紙に戻す決断をさせて頂きました。
小劇場の世界はどのようにしてお客さんに劇場に足を運んでもらうかというのがテーマの一つでもあります。僕たちは「人を呼ぶところから演劇」と思い、劇団では毎回どのようにしてお客さんに足を運んでもらうかを話し合って実行してきました。演劇活動はコロナと相性が本当に悪いものであります。このコロナ禍の中、どういう環境でどういう表現をするのか、演劇のみならず芸術、娯楽、エンターテイメントの大きなテーマでもあります。劇団としても、今一度このテーマに改めて向き合い、今、この時どういう活動をするのか、今だからこそやってみました、と言えるものを表現したいと考えております。
「しがらみ紋次郎(仮)」は無くなりますが、必ず何かは生み出したいと、世界の状況を注視しながら新たな企画を模索している日々でございます。せっかくなのでこういう時期じゃないとやれないものに挑戦出来たらいいな、今回限りの特別な企画を発明したいな、とか。どういう表現になるのか、ご期待頂けたら幸いです。
必ず何かは。
生きていると突然の不運に見舞われてはしまいますが、新しいものが生まれる機会と捉えて前向きに生活したいものです。期待してくださっていた皆様、本当にごめんなさい。
必ず、糧にします。



モダンスイマーズ

劇 作・演 出 家 蓬 莱 竜 太


新作時代劇「しがらみ紋次郎(仮)」の中止について

コロナウイルスという世界的な危機から少しずつではありますが日常に戻り始めたこの頃、いかがお過ごしでしょうか?
私ごとではありますが専門学校を卒業してからの約 25 年間ずうっと舞台や映像、イベントに関わる仕事を生業としてやってきました。しかしこのコロナの影響で舞台、イベントの中止、自粛となり全ての仕事が無くなりました。いうところの無職、無収入になった訳です。世の中では亡くなられた方、倒産、閉店した中小企業、事業者の方も多くいます。
まさに生活が一変してしまったのです。
我々モダンスイマーズも一般社団法人として第一弾となる新作時代劇「しがらみ紋次郎(仮)」をどうするか、リモート会議を行いました。東京芸術劇場プレイハウスを皮切りに豊橋、松本、能登、広島、高知と全国六都市を巡業する公演です。各々の思い、意見を出し合いましたが最終的には中止と決めました。
まず何と言っても当初やろうと考えていた芝居の方向性が、今のこの状況に即していないということが大きな理由でした。また、プレイハウス及び各地域の劇場に多くのお客様にお越しいただくことが、お客様に対してどうなのか。稽古場という密な状況で出演者の安全は守れるのか。
これは「死」に関わる事だと感じました。慎重にならざるを得ません。
苦渋の決断ではありましたが「中止」です。
ただ我々も指を咥えて待つ訳ではなく、この状況を糧に新たな挑戦、展開の可能性を模索する良い機会だと思っています。モダンの芝居を楽しみにしてくださっている皆様、次なるモダンの一手を楽しみに待っていてください。


一般社団法人モダンスイマーズ

代 表 理 事 西 條 義 将


 NEWS

2020.06.21 ●WEB
公演中止のお知らせ・ご挨拶を追加しました。
2020.03.16 ●WEB
2020年11月『モダンスイマーズ2020年公演』公演・出演者情報を追加しました。
作品名
モダンスイマー2020年公演 蓬莱竜太 新作書き下ろし時代劇「 しがらみ紋次郎(仮)」
作・演出
蓬莱竜太(モダンスイマーズ)
出演者
古山憲太郎 津村知与支 小椋毅 生越千晴 西條義将(以上モダンスイマーズ) /  
川上友里(はえぎわ) 片山友希 / 深沢敦 山本亨 菅原大吉
会場
■東京:東京芸術劇場プレイハウス 2020年11月21日(土) ~11月29日(日) 11st
■愛知:とよはし芸術劇場プラット アートスペース 12月5日(土) 6日(日) 2st
■長野:まつもと市民芸術館 小ホール 12月9日(水) 1st
■石川:能登演劇堂 12月12日(土) 1st
■広島:JMSアステールプラザ 多目的スタジオ 12月19日(土) 20日(日) 2st
■高知:高知県立県民文化ホール グリーンホール 12月22日(火) 1st
主催
■ 一般社団法人モダンスイマーズ

■ 2019年モダンスイマーズ本公演「ビューティフルワールド」SPECIALコンテンツ

■ 2018年モダンスイマーズ本公演「句読点三部作」SPECIALコンテンツ

■ 2016年モダンスイマーズ本公演「嗚呼いま、だから愛」SPECIALコンテンツ

■ 2015年モダンスイマーズ本公演「悲しみよ、消えないでくれ」SPECIALコンテンツ

新劇団員

脚本2014蓬莱竜太

生越SPインタビュー

SPECIAL それぞれのモダン論

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